2016年12月25日

フィットさせる

先日、ご自宅に訪問させて頂いた30歳代のお客様、
弊店でオーダー下さるか、某ブランドのイージーオーダーでスーツを作られていました。

最近、体重が3〜4キロ増えてイージーオーダーのスーツは、
肩周りが定まらず、胴回りにシワが出て着づらくなったのに、
同じサイズで作った弊店のスーツは、
まだ問題なくお召頂けるとのお言葉を下さいました。
体重が増加しても、ジャケットの肩周りや胴回りの納まりが良いのは、
仕立ての良さの証しを頂いたようなものです。

また、スラックスも手縫いだと、少々肥えても、体に合っていると履くことは可能です。
お客様はこれまで、ブランドのイージーオーダーも良かったけれど、
体のバランスが多少変化しただけで、着具合が悪くなるなら、
着用して満足感の高いハンドメイドオーダーの価値の方が、
とてもメリットがあると仰って下さいました。

常に体に添う、馴染むと説明していますが、実感をされて
オーダー頂くことは、とても意義があると思います。

2016年10月1日

採寸

弊店では、採寸はインチと尺を使用しています。
人体はセンチは良いのですが、ミリで管理出来るほど単純ではありません。
ほぼ毎日、ミリ単位で変化していると考えても良いと思います。
工業製品の洋服であれば、生産工程の管理上、ミリは必要ですが、
手作業で服作りを進める場合、すべてではありませんが、
ミリ採寸が適当でない場合は多いと思います。

参考に、弊店では目安として、8分の1インチ=約1分
縫い代の2分=7ミリに当てはめる事があります。

2016年7月28日

オーダー

現在、オーストラリア在住のお客様の奥様が来日されて、オーダーを下さいました。
10年ほど前、新規でご来店頂いた時も奥様はお1人でご来店下さり、
ご主人が愛用されているスラックスをサンプルにお預かりして、
採寸無しで、サンプルからパターンを割出して、弊店仕様に仕立てさせて頂き、
お客様とは、最後までお会いせずに納品させて頂きました。
半年後にお客様はご来店下さり、最初のスラックスが良かったと、
その時からご愛顧頂いています。

今回も初回に仕立てさせて頂いたスラックスを持って、奥様がご来店下さり、
初回と同デザインで仕上げて納品させて頂きました。

海外におられるお客様は、世界中で服を誂えられています。
例えば、とあるお客様は弊店の仮縫い時の針の打ち方まで観察されます。
針の打ち方が、英国・サビルローのテーラーと同じ手法だと話される方もおられます。
様々な話をさせて頂き、お客様との目に見えない信頼関係が育つのだと思います。

2016年3月12日

フィット

画像は以前に納品をさせて頂いたジャケットです。
細かいチェックなので、服の丸みなどがご覧いただけると思います。
お客様は恰幅が良く、猫背、撫で肩の特徴があります。
恰幅が良いお客様は、画像のように前身が胸からお腹にかけて丸みを帯び、
無理なく自然に添う仕上がりが求められます。
また、猫背、撫で肩の為、パッドは左は1,5CM、右は2CM強の厚みがあります。
アームホールの設計で、着具合も含めて調整をしますので、
着用時に外見や着心地にパッドの違和感は特に感じられることはありません。

体にフィットさせつつ、
様々な体型補正もオーダーの大切な役割の一つだと思います。

2011年2月26日

上襟

カシミアなどの紡毛は、上襟の作業工程で
背中の毛並みに合わせて仕立てている事をよく見かけます。

しかし、背中で毛並みを合わせると
正面、すなわち着用時に前を向くと
上襟と見返しの毛並みが異なり、
光の反射などでゴージラインに沿って
襟の出来具合に違和感が生じてきます。

画像は新作情報で紹介しましたコートですが
上襟、見返し、前身頃共に毛並みが揃って
毛並みの違和感を感じることはありません。

この仕立てはオーダー業界でも数少ない作り方ですが、
弊店では上襟の作りについて戦前より、
背中で合わせずに正面で毛並みを合わせています。

毛並みは背中で合わせても
奇麗に見えるのは、後ろ髪が被る後ろ襟が整うだけで、
正面は前述のとおり、肝心の毛並みが揃いません。

また、正面の毛並みを合わせることで
ブラシがけが楽に行えます。
後ろ襟は毛並みが乱れても、目立たず
ブラシも簡単にかけられます。

ただし、上襟を目立たせる仕様の場合は別です。

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